『R』とは return on capital (資本収益率)の頭文字をとったものであり、資本収益を収入の基盤として生活を営む人々のことを通称『Rの住人と呼ぶのです』
資本収益とは、資産の投資、いわゆる長期株式投資・FX・仮想通貨・不動産投資など投資した資産が生み出す収益のことです。
つまりは、お金にお金を稼がせる。
自分の労働ではなく、お金の労働によって収益を稼ぎ出すことを指す言葉となっております。
これによって完全なる労働社会からの離脱を果たすことができるのです。
『Rの住人』とは「労働せずに投資で暮らしている人々」という事になります。
『Rの住人』については フランスの経済学者、トマ・ピケティが「21世紀の資本」という本で紹介しています。
『Rの住人』と『経営者』の関係は不労所得者と労働所得者というところで、対極に存在しています。
しかしながら、『Rの住人』が『経営者』にお金を投資して、お互いに利益を得るという密接な繋がりも存在します。
この両者の決定的な共通点としては、一般的に多額の収益を手にしているという点です。
では、『Rの住人』と「経営者」を比較した場合、どちらが収益的に優れているのでしょうか。
実は比較することはできません。
何故ならば、『Rの住人』の殆どが世界有数のトップ経営者でもあるからなのです。
『Rの住人』たちの多くは経営者として多額の収益を得て、その資産を投資として運用し、更に多くの収益を得ているのです。
基本的に『Rの住人』が行なっている事といえば、投資のみになります。
それも長期的な投資であり、短期的な投資は行いません。
具体的には、不動産投資・長期株式投資などがこれに当たります。
つまり大きな資産を投資先に投入して、家賃収入や分配金などで収益を稼いでいるのです。
『Rの住人』になるためにはまず、大きな資産・多額の現金が必要となります。
しかしながら、すべての『Rの住人』たちが最初から大きな資産・多額の現金を持っていたわけではありません。
多くの『Rの住人』たちは会社経営者として独立し、成功を果たした上で『Rの住人』となっているのです。
つまり、『Rの住人』になる方法の1ステップ目は一定額以上の資産を生み出す事です。
一定額以上というのは最低でも100万米ドル、日本円にして約一億円ほど必要と言われています。
『Rの住人』になるには「一億円の資産をつくる」事が前提となるのです。
まず始めに、一億円とはどの程度の大きさなのか考えて見ます。
一般的な給料から毎月10万円貯金したとしましょう。
一年間で120万円
十年間で1200万円
八十年間で9600万円
毎月20万円貯金したとしても四十年以上かかります。
普通に過ごしていたら間違いなく貯金できる額ではないのです。
ではどの様にすれば短期間で一億円の資産をつくる事ができるでしょうか。
まず目標を五年間に設定した場合、一億円を五年間の日数で割って見ましょう。
五年間は1825日間なので、1億÷1825=55000となります。
つまり五年間で一億円の資産を作り出すためには毎日5万円必要になるのです。
一般的な給料では到底不可能ですね。
毎日5万円稼ぐには今ある仕事を続けながら副業を行うか、起業するしかありません。